5月12日(土)、東日本大震災の被災地・女川(おながわ)へ支援活動の手伝いに行って
きました。私がこの支援活動に参加するのは、前回の陸前高田(2月4、5日)に続き2回目
です。
今回の支援活動は、女川の地で、地道に傾聴活動しているKTSK(傾聴に取り組む宗教者の会)
の方々が保福寺で執り行う震災一周年の合同法要、つるし雛展示等のイベントへ協働・参加
させていただきました。我々の活動内容としては、保福寺さんの一室をお借りしての医療相談、
鍼灸・マッサージ・傾聴、境内においては餅つき、特別料理の振る舞い、バルーンアート、手品、
漫才、子ども遊び(ピエロ)などです。この支援活動は、「チームませう」として活動してます。まだ、よく理解できてませんが、
その中心は医療チーム(よろず)で、そこに私の所属するサッカーチームPalraboxのメンバー、
新潟のお笑い集団「なまら」、国境なき料理団、報道関係者、演奏家、個人有志などが参加
している多国籍軍団です。
活動場所は、女川の保福寺、近くの離島「出島(いづしま)」の2箇所。イベントの前に、イケメンお坊さんより、被害の大きかった港で「女川の被災状況・現状」など
についてお話を聞きました。話では、女川町は原子力発電もあることから、財政状況がおそらく
他よりも良く、周辺町村との合併が進まなかった。それにより、震災後は周辺の石巻などと比べ、
行政区が小さい女川町では、復興のスピードが遅く、なかなか進んでいないとのこと。
港周辺には市役所などの行政施設、商店街などあり、とても賑わっていましたが、津波によって、
すべて破壊・押し流されてしまい、その面影を残すものは何も残っていません。無残に倒壊した
コンクリートの建物が横たわっているだけでした。また、移動中に道路わきに10m以上に積み上げ
られた瓦礫の山、ただ単に置いているだけで、処理は進んでいないように感じました。

港から旧市街地方向。市役所・商店街などは壊滅。高台の病院だけ残ってます。

港から旧市街地方向(やや北側)。港周辺は地盤沈下し、奥のビルは倒れています。
今回のイベントは準備段階から、いろんな苦労があったようです。沢山の方々がいろんな思いを
持って取り組んでいますので、多少の行き違いが生じましたが、最終的に誰のための支援かを
考えた時、それは被災した人達であるという、原点に戻ることによって、最後は一つにまとまり、
一致団結して行うことができたように感じます。
イベントの様子を写真で紹介します。
イベントの前に、宿の前で気合いを入れてジャンプするエリー。

イベント会場の保福寺さん。左が本堂。コンクリートの本堂は珍しいですね。

受付のサモちゃん。

せっかくなので、早くから記念撮影。
前列左:まゆゆ・京都からの参加、前列右:みかりん・Palraboxの広報・写真担当
後列左:ケイ・Palrabox代表、中央:リュウイチ・Palrabox、後列右:コウゾーさん・盛岡から参戦

医療チームの活動。医療相談、鍼灸・マッサージなど。医療チームはいつものことながら、
休む間もなく、ひっきりなしに訪れる地元の方々の体をほぐし、相談もさせていただき
ました。大いに感謝され、大盛況に終わりました。

傾聴・マッサージ。Palrabox代表ケイがやってます。地元のお坊さん達も日頃から傾聴活動を
一生懸命やられているそうです。特に、このようなイベントに参加できない、家や仮設住宅に
こもっている方々のケアに力を入れているそうです。

離島(出島)活動班。漁船で移動します。みんな喜んで島流しされました。島の方たちと楽しく
交流ができ、しかも美味しいホタテを御馳走になったそうです。

お寺の中でつるし雛展が開かれました。

つるし雛

つるし雛

つるし雛

つるし雛を見ながら、抹茶をいただいてます。

お笑い集団「なまら」による紙芝居。子供向けですが、大人も笑えます!さすがプロ。
みなさんに喜んでいただけたようです。

Palraboxおさむが手品を披露。地元の方に簡単な手品を教えています。手品で地元の方と
触れ合うことができました。

地元・安田さんによる「サックス」の演奏。演歌からポップまで何でも演奏してくれます。
アンパンマンのマーチが流れると、子供は大喜びしてました。

子供と一緒に餅つきしました。

つきたての餅から、アンコ餅と黄粉餅をつくりました。作っているのはエリーとヨッシー。
5/12はヨッシーの誕生日でした。帰りの食事会でサプライズ誕生会を開いてもらったそうです。
ヨッシー、充実した一年を送ってください。

熊本の中華料理の老舗「紅蘭亭」さんのブース。行列ができてます。
特製中華スープ・太平燕(タイピーエン)が振る舞われました。私も試食させていただきましたが、
とても美味しかったです。

これが特製中華スープ・太平燕(タイピーエン)、具だくさんです。

参拝者の願い事を書いた護摩木をお焚きあげしました。私は「世界平和」を祈願しました。

最後は、みんなで記念撮影。本当にみんながゆるりと楽しんだ一日でした。
保福寺や出島の会場まで足を運んでいただいた地元の方々、場所を快く提供してくださった
保福寺のご住職さん、KTSK(傾聴に取り組む宗教者の会)のみなさん、関係者のみなさん、
全ての方々に、感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。
私は時折被災地に足を運び、現状を見させてもらってますが、ここ女川で感じたのは、震災から
1年以上が過ぎているのに他地域と比べ復興が進んでいない事(お坊さんからお話がありました)。
道路一つとっても片側交互通行の場所が何か所もあったり、町や道沿いに瓦礫が山積していたり。
町を再建するにも、いつ来るかわからない地震や津波のことを考えると、以前のように港近くに
整備するのは難しいし、その議論をまとめるのは容易なことではありません。でも、それ以前に、
町から瓦礫が撤去されなければ、何も進みません。全国自治体で被災地のごみ処理について協議
されてますが、それも積極的に受け入れようとする所は少なく、復興の足かせになっているよう
です。この震災は、被災した自治体に何の責任、問題もないのですから、国できちんと
イニシアティブをとってごみ処理を始め、復興に向けて前向きに取り組み・支援してほしい
ものです。また、こういった活動があれば、積極的に参加しようと思います。おまけの写真





新潟お笑い集団「なまら」とPalrabox「おさむ」のコラボ

準備から当日の段取りまで動いてくれた「テツ」。ほとんど写真がなかった(笑)。