茨城県在住の幸多君10歳。彼はサッカー少年だったのですが、自宅のお風呂で溺れ、
命は助かったのですが、肢体に障害が残ってしまいました。特に足の障害が重く、
サッカーはもちろんのこと、昔のようにはスポーツができなくなりました。その後、
サッカーはできなくなりましたが、障がい者スキーと出会い、専門のスタッフとともに
楽しんでいます。このことはNKHで特集され、全国放送で流れました。私の所属する
サッカーチームPalrabox代表のケイがこの番組を見て、この子と会いたいと強く願い、
それが縁あって叶い、そこに私も同行させていただきました。
ケイは幸多君に、大好きだったサッカーを諦めてほしくない。障害があってもサッカーが
できることを伝えたい、そういう思いで会いに行きました。
幸多君とはスキー場で待ち合わせ、そこには幸多くんの両親、兄弟3人、スキースタッフ
(障がい者スキーのインストラクター稲治さん:ネージュ代表)、看護師さんなどが同席
してくれました。幸多君もケイに会うのが楽しみだったようで、出会ってすぐにうちとけて、
彼の口から「一緒にサッカーがしたい」という言葉が。我々は、テレビで見る限り、サッカー
するのが怖くなっているのではと思っていたので、びっくりしました。すぐに、みんなで
ゲレンデに出て雪上サッカー。もちろん、ゲレンデでサッカーやっているのは僕らだけ。
しかも、雪が激しく降ってきましたが、そんなのお構いなしで楽しみました。
その後、幸多君はスキースクールがあるとの事で準備をすることに。その準備を入念にすると
いうことで、指導者の稲治さんに見せてもらいました。幸多君の足に合わせたパットやタオル、
テーピングなどで調整し、立った時にどの方向にも偏らない直立不動でバランスのとれた状態
にするそうです。手にはアウトリガーというストックにスキーが付いたものを持ちます。
これをちょっと手元を前めに立てて持つとスキーになり(滑り)、手元を後ろにして先端を前に
出すとブレーキになります。
このスクールを主催しているネージュですが、すばらしい理念のもと、どんな障がいを持って
いようとも、誰でも楽しめるように、障がい、個性に合わせたプログラムを組んで実践してい
ます。ぜひ、ホームページもご覧ください。http://www.npo-neige.com/
我々も見習うことがたくさんあり、今後の障がい児フットサル教室に生かしたいと思いました。
幸多君とは、新潟での我々主催のサッカーイベントや障がい児フットサル教室での再会を誓い、
名残惜しく別れました。
幸多君はとても明るく笑顔が素敵な少年でした。また、家族全員が幸多君を思いやる気持ちで
満ち溢れてました。
幸多君、今度は新潟でサッカーを楽しもうね。待ってるよ!!

湯沢中里スキー場からの眺め

雪が降ってても大丈夫!雪が付いて重くなったボールでも、ちゃんと蹴れたよ!

ヘディングだって、この通り!

稲治さんが丁寧に準備をします。

いってらっしゃ~い。おじさんたちは、ピザ食べて待ってるからね。

我々から日本代表のユニホームをプレゼント。背番号6は幸多君が付けてた番号!

幸多君を囲んで記念撮影。
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