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トゲソ(イバラトミヨ)の保全活動

昨日は、トゲソ(希少種:魚類)の保全活動を行ってきました。

トゲソについては、前の記事で紹介してます。また、トゲソの会のホームページもあります

ので、興味のある方はご覧ください。(http://www.geocities.jp/gosentogeso/)

トゲソの主要な生息場所となっている農業用水路は、上流部から湧水が湧き出ており、

湧水とともに土砂も出ているので、定期的に泥上げを行わないと、水路が浅くなって

しまいます。そのため、年に数回、泥上げを行っています。さらに、ここ5年ほどは、

外来種のコカナダモが水路を埋め尽くすほど繁茂して、トゲソの生息空間が狭められる

ため、コカナダモの除草も行ってます。コカナダモは困ったことに、除草しても、すぐに

生えてきます。コカナダモは日本の在来種と大きく違い、根が無くても、ちぎれた植物片

から根が出てきて着生してしまいます。ほんと、恐ろしい外来植物です。コカナダモだけに

効く除草剤がないものかと思ってしまいます。

泥上げ、除草には、トゲソの会のメンバー10人ほどが参加し、午前中に作業を行いました。

もう4月になるというのに、小雪がちらつく中の作業(気温2℃)、結構しんどかったです。

トゲソの会もトゲソと同じようにメインのメンバーの高齢化が進み、会自体も絶滅危惧種に

なりそうです。そんな中、新たに若いメンバーが数人、入会してくれたので、彼らの若い力も

かりつつ、今年度も一生懸命、地道に保護活動を行っていきたいと思います。

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コカナダモの除草作業。去年は快晴だったのに、今年は雪男がいたようです。

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コカナダモ、アオミドロ、ミクリ(黄緑)。昔は在来種(希少種)のミクリが繁茂する
清冽な流れだったのが、今では…

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写真中央部が湧水箇所、ここだけはミクリが繁茂しています。

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帰りは、近くにある馬下保養センター(温泉)で体を温めました。
入浴料400円、宿泊料金は激安で4,000円、1~4人まで値段は変わりません。





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トゲソ(イバラトミヨ)観察会のご案内

トゲソ(イバラトミヨ)観察会のご案内

新潟県五泉市にはイバラトミヨという5cm程度の淡水魚が棲んでいます。

イバラトミヨはイトヨなどと同じ背中に棘のある魚でトゲウオ科に属しています。

氷河期の遺存種といわれ、もともと冷水性の魚類で、北海道では河川や湧水地、

本州では主に湧水地に生息してます。イバラトミヨは新潟県五泉市が日本の

南限であり、とても貴重な魚です。地元では棘のある魚という意味でトゲソ

と言われています。近年の地下水の減少、河川の水質汚濁、湧水地の消失など

により、個体数が激減してます。そこで、十数年前に地元の有志により保護活動

が始まり、現在はNPO法人五泉トゲソの会として保護活動が行われています。

保護活動の一環、啓発活動として、毎年4月に春の観察会を行っています。

今年も以下の日程・内容で開催することになりました。興味・関心のある方は

是非、ご参加ください。よろしくお願いします。



【第17回 トゲソの観察会と坂田家一般公開】
葉わさび定食試食と津軽三味線 小林組の演奏会

日時:平成25年4月28日(日) 9時~15時

場所:新潟県五泉市土堀(保護池前:駐車場あり)

内容: 9:30~ トゲソの観察会
    10:30~ Aコース 「津軽三味線 小林組」の演奏会(坂田家内)
         Bコース  近くの大沢川で魚捕り観察会(保険が必要です)
    12:00~ 釜炊きと葉わさび定食の試食会(九区公民館)
    13:00~ 坂田家の一般公開 随時鑑賞
         展示品:「古伊万里」の磁器・坂田家古文書類

参加費:200円

昼食代:800円(限定70食:要予約)
    釜炊きごはん、葉わさび漬け、しそ南蛮、豚汁など

連絡・予約先:NPO五泉トゲソの会 中村 TEL:0250-22-0271 携帯:090-2235-3936

ホームページ:http://www.geocities.jp/gosentogeso/

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トゲソ(イバラトミヨ)
環境省レッドリスト:地域個体群(その地域にしかいない種)
レッドデータブックにいがた:絶滅危惧Ⅰ類(一番高いランク)

魚類(イバラトミヨ)調査のご案内です

魚類(イバラトミヨ)調査のご案内です。

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イバラトミヨ

新潟県五泉市にはイバラトミヨという5cm程度の淡水魚が棲んでいます。

イバラトミヨはイトヨなどと同じ背中に棘のある魚でトゲウオ科に属しています。

氷河期の遺存種といわれ、もともと冷水性の魚類で、北海道では河川や湧水地、

本州では主に湧水地に生息してます。イバラトミヨは新潟県五泉市が日本の

南限であり、とても貴重な魚です。地元では棘のある魚という意味でトゲソ

と言われています。近年の地下水の減少、河川の水質汚濁、湧水地の消失など

により、個体数が激減してます。そこで、十数年前に地元の有志により保護活動

が始まり、現在はNPO法人五泉トゲソの会として保護活動が行われています。

イバラトミヨは五泉市内に主要な生息場所が数ヵ所あります。その2ヶ所で、

毎年、個体数(生息数)調査を行っております。今回はその個体数調査のご案内

です。


〜〜〜2012年(平成24年)トゲソ生息個体数調査協力のお願い〜〜〜

1.お願い

NPO法人五泉トゲソの会では、トゲソの保全活動の一環として、トゲソの主要生息

場所2ヶ所において個体数調査を毎年実施しています。この調査は、2001年から始め

て、今年で12年目になります。

調査開始当時は各地点とも100~200個体程度の生息数でしたが、保護池の創出や生

息環境の改善などにより、徐々に個体数も回復しました。また、水路のコンクリ-ト化

により生息地の危機にも直面しましたが、2007年から休耕田を利用した新たな生息地の

造成に取り組み、その結果、土堀生息地全体では1,803個体(2008年)と、個体数の

大幅な増加が確認されました。しかし、2009年204個体から大激減し、2010年14個体、

昨年2011年は17匹と考えられないような数となりました。

何故、激減したのか。その原因は、はっきりしたことは不明です。湧水量の不足、ザリガニ

の異常繁殖、外来種のコカナダモの増加など様々な要因が考えられます。また、今年からは

トゲソの巣作り材料であるナガエミクリまでなくなってしまいました。冬鳥による食害か?

という憶測もありますが、はっきりしたことが不明です。そのためミクリ植えをしたりして

いますが、正念場の生息調査となりそうです。

毎年、寒い時期ですが、生息調査を下記のとおり計画しました。お手数でも都合のつく方の

ご協力をお願いいたします。参加申し込みは、下記にメール又は電話にてお願いします。

なお、今年も昼食には「とげそ米」の試食と五泉名産「さといも汁」、恒例の「ザリガニ・

ロブスタ-」も出ます。どうぞ、2012年トゲソの生息調査の協力をよろしくお願いいたします。

※学生の皆さんの現地までの交通手段については、ご相談いたします。

調査結果を受け「トゲソの生息空間の改善」などの対応を検討して参ります。


2.集合場所
 五泉市土堀地内の水路脇(下記地図参照) ※小雨でも実施予定 

3.日 時  
   2012年(平成24年)10月20日(土曜日)午前9時 トゲソの生息水路・小屋前 集合
    9:00     集合・打ち合わせ
    9:15~12:30 土堀水路の個体数調査
   12:30~13:30 昼食(とげそ米の新米試食/五泉の里芋汁/しそ南蛮を出します)
            九区公民館(四ッ屋新地内)
   13:30~16:00 猿和田水路の個体数調査
   16:15     解散

4.調査方法
 水路を仕切り網によって上下流を区切り、その中にいるトゲソを捕獲して個体数の記録

(目測の計測)を行う。また、他の魚類や底生動物については個体数のみ記録する。

5.持ち物  ※胴長が無い方のために、フリ-の胴長7着を用意します。
  ●胴長(水路に入る人・会では7着あり)または長靴(計測などをする人) 
  ●軍手またはゴム手袋
  ●防寒具(雨具) ※寒いことも予想されますので、厚着をしてきてください。
  ●手網またはサデ網(持っている人のみ。会のサデ網9個あり。)

6.申し込み先・携帯
◇トゲソの会: 事務局 中村 E-mail:togeso@beige.plala.or.jp
              TEL:090-2235-3936

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えーエイ??

昨日も魚の調査があったのですが、またまた、珍しい?魚が見られたので紹介します。

川の調査なのに、網にエイがかかりました。この魚は「アカエイ」というエイの仲間で、

浅い海の砂泥底に生息し、分布域では目にする機会が多い魚。河口などの汽水域に侵入

することもあるそうです。最近は雨が少なく、河川水の水量も少ないことから、河川まで

海水が浸入(塩水楔)してきて、その塩水にのって海水魚も入ってきているようです。

アカエイは刺身、湯引き、煮付け、煮凝りなどで食用になり、エイの中で最も美味

だそうです。ネットを調べたら、アカエイが食用として通販で売ってました。

このエイは大きさを計って写真撮影後に川に帰しました。上から見ると、軍用機のステルス

のように格好よく、一方、下から見ると、ちょっと情けない顔をしていて愛嬌があって

いいですね。

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アカエイ:上面から見ると、忍者のようですね。尾の中央背面にトゲがあり、むやみに
触ると、このトゲで刺されます。毒があるので要注意です。

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アカエイ:下面からみると、なんとも情けない顔をしていること。ウルトラマンの怪獣で
こんな顔しているのがいたような…

チョウのような魚?

昨日は一年で一番嫌な日でした。何故かというと、過酷な試験の日だったのです。

その試験は、「技術士二次試験(国家資格)」で、全て記述式の問題で、一日中、文字を

書き続けなければなりません。それを毎年受験してます。まっ、とりあえず終わったので、

あとは結果待ちです。


今日は海に近い川で魚の調査をやってきました。私は投網担当で、ひたすら投網を打って

いたら、変な魚がかかりました。その魚を水槽で泳がせた見たら、羽根のようなヒレを

持っていて、チョウと魚が合体したような生き物。私は思わず、「ジュディオングみたい

だね」って言ったら、隣の人が「新潟なんだから、小林幸子だろ~」って言ってました。

どっちも古くて年がばれそうですが(笑)。

問題の魚ですが、何と「トビウオ」でした。

sDSC_3900のコピー


正確にはトビウオの仲間で、まだ種まで同定(判別)できてません。これから詳しく調べて

みます。それにしても、トビウオを投網で採れるとは思いませんでした。それも川で…。

明日も調査があるのですが、何が採れるか今から楽しみです!!