魚類(イバラトミヨ)調査のご案内です。
イバラトミヨ新潟県五泉市にはイバラトミヨという5cm程度の淡水魚が棲んでいます。
イバラトミヨはイトヨなどと同じ背中に棘のある魚でトゲウオ科に属しています。
氷河期の遺存種といわれ、もともと冷水性の魚類で、北海道では河川や湧水地、
本州では主に湧水地に生息してます。イバラトミヨは新潟県五泉市が日本の
南限であり、とても貴重な魚です。地元では棘のある魚という意味でトゲソ
と言われています。近年の地下水の減少、河川の水質汚濁、湧水地の消失など
により、個体数が激減してます。そこで、十数年前に地元の有志により保護活動
が始まり、現在はNPO法人五泉トゲソの会として保護活動が行われています。
イバラトミヨは五泉市内に主要な生息場所が数ヵ所あります。その2ヶ所で、
毎年、個体数(生息数)調査を行っております。今回はその個体数調査のご案内
です。
〜〜〜2012年(平成24年)トゲソ生息個体数調査協力のお願い〜〜〜1.お願いNPO法人五泉トゲソの会では、トゲソの保全活動の一環として、トゲソの主要生息
場所2ヶ所において個体数調査を毎年実施しています。この調査は、2001年から始め
て、今年で12年目になります。
調査開始当時は各地点とも100~200個体程度の生息数でしたが、保護池の創出や生
息環境の改善などにより、徐々に個体数も回復しました。また、水路のコンクリ-ト化
により生息地の危機にも直面しましたが、2007年から休耕田を利用した新たな生息地の
造成に取り組み、その結果、土堀生息地全体では1,803個体(2008年)と、個体数の
大幅な増加が確認されました。しかし、2009年204個体から大激減し、2010年14個体、
昨年2011年は17匹と考えられないような数となりました。
何故、激減したのか。その原因は、はっきりしたことは不明です。湧水量の不足、ザリガニ
の異常繁殖、外来種のコカナダモの増加など様々な要因が考えられます。また、今年からは
トゲソの巣作り材料であるナガエミクリまでなくなってしまいました。冬鳥による食害か?
という憶測もありますが、はっきりしたことが不明です。そのためミクリ植えをしたりして
いますが、正念場の生息調査となりそうです。
毎年、寒い時期ですが、生息調査を下記のとおり計画しました。お手数でも都合のつく方の
ご協力をお願いいたします。参加申し込みは、下記にメール又は電話にてお願いします。
なお、今年も昼食には「とげそ米」の試食と五泉名産「さといも汁」、恒例の「ザリガニ・
ロブスタ-」も出ます。どうぞ、2012年トゲソの生息調査の協力をよろしくお願いいたします。
※学生の皆さんの現地までの交通手段については、ご相談いたします。
調査結果を受け「トゲソの生息空間の改善」などの対応を検討して参ります。
2.集合場所 五泉市土堀地内の水路脇(下記地図参照) ※小雨でも実施予定
3.日 時 2012年(平成24年)10月20日(土曜日)午前9時 トゲソの生息水路・小屋前 集合
9:00 集合・打ち合わせ
9:15~12:30 土堀水路の個体数調査
12:30~13:30 昼食(とげそ米の新米試食/五泉の里芋汁/しそ南蛮を出します)
九区公民館(四ッ屋新地内)
13:30~16:00 猿和田水路の個体数調査
16:15 解散
4.調査方法 水路を仕切り網によって上下流を区切り、その中にいるトゲソを捕獲して個体数の記録
(目測の計測)を行う。また、他の魚類や底生動物については個体数のみ記録する。
5.持ち物 ※胴長が無い方のために、フリ-の胴長7着を用意します。
●胴長(水路に入る人・会では7着あり)または長靴(計測などをする人)
●軍手またはゴム手袋
●防寒具(雨具) ※寒いことも予想されますので、厚着をしてきてください。
●手網またはサデ網(持っている人のみ。会のサデ網9個あり。)
6.申し込み先・携帯◇トゲソの会: 事務局 中村 E-mail:togeso@beige.plala.or.jp
TEL:090-2235-3936