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講演会のお知らせ

東日本大震災の被災者である「菅野千秋」さんが新潟で講演されます。

「菅野千秋」さんは、自らも被災されながら、第一線の避難所で被災者の支援をされていました。

現在でも仮設住宅で生活しながらも、被災地支援に関する活動を精力的に行われています。

また、我々チームませうの被災地での活動の際に、被災地・陸前高田の方々と繋いでくれた人でも

あります。今回、新潟までお越しいただき、震災の経験を語っていただきます。

奮ってご参加ください。お待ちしております。


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平成25年度 第一回「東北からの贈り物」連続講演会

わすれないでほしい 東北

わすれないでほしい。

地震があった事を。

わすれないでほしい。

私たちの事を。

あの忌まわしい東日本大震災から、はや2年4ヶ月が過ぎようとしています。

数多くの方が被災され、命を落とされました。

未だ復興は思うように進んでおらず、被災された皆さんは窮屈な生活を強いられています。

時間の経過とともに、支援の手も減少の一途を辿り、人々の記憶からも消え去ろうとして

います。

冒頭の言葉は、今回の講師「菅野千秋」さんの言葉です。

菅野さんは自らも家を流されながらも震災直後から、陸前高田市立第一中学校の避難所で

支援活動を開始されました。

新潟よろず医療会チームませうは定期的に被災地入りさせていただいておりますが、この言葉が

涙ながらに語られた菅野さんの最初の言葉でした。

私たち新潟よろず医療会チームませうは、東日本大震災を決して風化させない、わすれない、

との思いから、今回の講演会を企画させていただきました。

多くの方々かに菅野さんの体験を通じて、東日本大震災を「もっと知ってほしい。思い出して

ほしい。忘れないでほしい。」そして、今現在の被災地の現状と震災時の状況を知ってほしい

と考えています。

この機会に東北をもっともっと知ってください。

お亡くなりになられた方々のご冥福と、被災地の位置にでも早い復興を、心より願っております。

日時:7月20日(土) 15:30開場 16:00開演 18:00終演
場所:新潟市中央図書館ほんぽーと 新潟市中央区明石2-1-10
チケット代:大人 前売り1,200円(当日1,500円)障がい者・学生750円 高校生以下無料
チケット購入・お問い合わせ連絡先:090-3401-7215(井関)iseki1028@g-mail.co.jp
主催:新潟よろず医療会チームませう 後援:新潟日報社

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新潟・福島豪雨から1年

新潟・福島豪雨から一年が経とうとしてます。

平成23年7月26日から7月30日にかけて、前線が新潟県付近に停滞し、高気圧同士の間に

日本列島が挟まれ、新潟県下越地方西部や中越地方北部に日本海から発達した雨雲が次々と

流れ込み、1時間に100ミリ前後の猛烈な雨がほぼ同じ場所で降り続きました。累積雨量は

多い所で1000mmを超えました。新潟県では河川の堤防が決壊、福島県では橋が落橋するなど

大きな洪水被害をもたらしました。新潟県で死者4人、福島県などで2人が行方不明。平成16年の

同地域で起こった豪雨では累積雨量は多い所で約500mm、新潟県で死者15人、福島県で死者1人

でした。平成23年豪雨は平成16年豪雨に比べ、累積雨量が2倍にも関わらず、死者は少なくなって

います。これは、平成16年豪雨の教訓が生かさた(三条市、只見町など)結果だと思われます。

ここ数年、日本では異常気象と言える豪雨が多発し、甚大な被害をもたらしています。100年に

一度の水害を想定して河川の堤防などが造られていますが、それをあっさりと超えてしまうことが

多々起きてます。このような堤防などのハード施設で完全に防ぐ時代は終わりました。これからは

ソフト対策をいかに充実させるかが重要になってきます。ソフト対策としては、ハザードマップの

作成、避難所の設定、災害時の連絡体制、行動など。それに自助、共助、公助が必要になります。


「自助」 … 家庭で日頃から災害に備えたり、災害時には事前に避難したりするなど、自分で守る
  
       事を言います。

「共助」 … 地域の災害時要援護者の避難に協力したり、地域の方々と消火活動を行うなど、

       周りの人たちと助け合うことを言います。

「公助」 … 市役所や消防・警察による救助活動や支援物資の提供など、公的支援のことを言い

       ます。

災害時には、自助・共助・公助が互いに連携し一体となることで、被害を最小限にできるとともに、

早期の復旧・復興につながるものとなります。自分も今一度、防災対策を見つめなすために、

まずは家族で話し合いたいと思います。



最後に昨年の新潟・福島豪雨の写真を紹介します。

落1
只見川 本名ダム下流のJR鉄橋落橋(2011.8.4撮影)

落2
只見川 国道252号二本木橋落橋(2011.8.4撮影)

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只見川 西部橋落橋(2011.8.4撮影)

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伊南川 小川橋落橋(2011.8.4撮影)

3.11の三重苦

昨日から仕事で相馬市、南相馬市に来てます。

ここも地震、津波の影響・被害は大きかったようですが、今はそれが分からないくらいに

普通に生活が営まれているように見えます。他の地域と違うのは、さらに原発の被害がある

ことです。周辺の水田は昨年耕作された気配はなく、放棄されているような感じです。

お昼、コンビニに寄った時に、南相馬市の市報が置いてあったので読んでみてびっくり。

南相馬市の人口71,494人のうち、26,210人もの人が市外に避難していて、それは人口の

37%に当たります。

地元の人から聞いた話では、「確かに地震・津波の被害があったが、それ以上に放射能という

見えない恐怖と闘いながら生きている。特に食べ物等から体内に入ってくる内部被爆が怖い。」

と言ってました。私は、ただただ、うなずいて聞いているだけでした。私が勝手に思うには、

津波・地震の被害は、時間とお金をかけて、人の熱意があれば復興できるような気がします。

でも、放射能の被害は人類が経験したことがないものです。チェルノブイリは参考になる

程度です。特に子供への影響が大きいと言われています。それであれば、政府の責任として、

高い地域からは強制的に避難させて別の地域に住まわすべきなのではないかと。それくらい

強引にでも命を守ることを最優先にしなければ、放射能の恐怖・被害から逃れることはできない

と私は思います。

(地元の人達が郷土を愛して、何があってもそこに住んでいたいと思う気持ちは痛いほど分かる

つもりです。)

sDSCN0028.jpg
原発20km圏内との境界付近の看板(南相馬市)

sDSCN0081.jpg
原発事故により漁ができなくなった松川浦(相馬市) 船が寂しそうです


愛しき「ふくしま」

昨日、水害によって甚大な被害を受けた、福島県只見町に行ってきました。

この水害の前までは、東日本大震災によって、浜通り、中通りは地震の被害に加え、原発に

よる放射能汚染による被害もあり、福島県内が悲惨な状態であった。その福島にあって、唯一

これらの被害を受けていないのが、「会津地方」でした。ところが、7月29・30日の大雨に

より、伊南川、只見川で氾濫が起き、住宅が浸水したり、人道橋や鉄道橋が流失して、

大きな被害を受け、とうとう福島県全域が自然災害、人災の被災地になってしまった。

私は仕事で、会津地方に深く関わっており、水害で受けた地域の復興を今後どうすべきか

を地域の人達と話し合っている。一人一人の力は小さいけど、みんなが気持ちを一つにして、

さらに住んでいるところを愛する気持ちがあれば、絶対復興できると信じている。そこに

微力ではあるが、私も全身全霊で力を注ぎたい。

今回、地震の他に、放射能による被害も出てきている。それによって、福島県全域が風評被害

を受け、観光や農産物の収益が激減している。それは、地域住民のだれのせいでもなく、

原発を国策で進めてきた国の責任なので、誠意をもって国がフォローし、損害を被った場合

には、全てを保障すべきである。ところが、心もとない大臣が失言して、県民の怒りを買い、

失望する結果となっている。どうして、同じ人間なのにそんな発言ができるのか不思議で

たまらない。放射能の脅威にさらされている地域の人の立場にたって考えれば、あんな酷い

ことは言えないはず。大臣・国会議員以前に人としての資質、資格がないような気がして

しまう。もう少し、まとまな政治家が出てきて、福島復興を推し進めてほしい。

表磐梯
磐梯山サービスエリアより表磐梯を望む 2003年5月18日撮影

裏磐梯
五色沼より裏磐梯を望む 2003年5月18日撮影 

想定外を想定内に

水害のあった五十嵐川のそばを通ったので、近くまで行ってみました。

五十嵐川

写真は河川敷の水田に横たわるスギです。

近くにスギ林は無いので、川の増水で流されてきたのでしょう。

根こそぎ流されているのをみると、その時の勢いが容易に想像できます。

五十嵐川は7年前にも水害がありました。その時の24時間雨量は約500mmで、

今回はその倍、想定外だったと言えます。今回の水害、今年3月の東日本大震災、

紀伊半島の水害、全て想定外、記録的な雨量、地震。

でも、それでは防災にならず、被害が大きくなってしまいます。

地球全体が主に温暖化によって大きな災害が起きやすくなってます。

想定外が当たり前のようになりつつあります。

日頃の防災も想定外を意識し、少しでも想定内に近づけることができれば、

被害は少なくなるでしょう。

水害